タイトネス(筋肉の柔軟性不良)筋の伸張不足は故障の原因「体が硬いとケガしやすい」ということは昔からよく認識されています。筋肉が硬くなると、柔軟性が悪くなります。柔軟性が悪いと、スポーツによる衝撃の緩和能力が落ちます。そうすると、肉離れを起こしやすくなったり、付着部という、筋肉が骨についている部分に過度の負担がかかり、付着部炎というものを起こします。膝蓋腱炎(ジャンパー膝)やアキレス腱炎などがそうです。30歳代をすぎると、腱の強度が弱くなり始めます。この状態で筋肉が硬く、衝撃緩和が出来ないと、急激な筋の伸張に腱が負けて腱断裂を起こします。有名なものはアキレス腱断裂です。 また、成長期であれば付着部が軟骨であるため、軟骨の骨化障害などを起こします。代表はオスグッド病です。子供は身体が柔らかいのが常識ですが、筋疲労が溜まると子供でも柔軟性は落ちます。また、成長期には骨の長さの成長の割に筋肉の長さが追い付かなくなりがちです。こうなると、ストレッチをしているつもりでも、知らず知らずのうちに体が硬くなります。成長期にスポーツ障害が多いことの理由の一つがここにあります。 このように、スポーツ障害と筋肉の柔軟性には密接な関係があります。通常行われているものですが、代表的な筋肉の柔軟性のチェック方法やストレッチ法と注意点などについて書いておきます。
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