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一方で骨折部のズレが大きい場合や、第3骨片と言って骨折部が2つ存在しているような場合には癒合率が低くなるとも言われており、このような場合には手術を勧める人もいます。また、スポーツ選手や若い人では早期に腕を動かすのを目的として手術に踏み切る場合もあります。しかし、鎖骨のすぐしたには腕に行く大きな血管や神経が通っています。手術時にこれらの神経血管を損傷してしまう可能性もあり、また、鎖骨は安定性が悪いため、金属で固定する手術をしても、金属疲労のため、固定材料が折れてそれが痛みを引き起こすこともありますので、手術の決定には十分にその利点と欠点を考慮した上で行うのがよいでしょう。受傷後に骨が皮膚を破っている(開放骨折)とか、骨折部位での圧迫によると思われる神経麻痺や循環障害がある場合には通常、手術が適応されます。
烏口鎖骨靭帯の損傷があると鎖骨全体が上に上がったようになります(実際は肩甲骨が下がるのですが)。この場合、数ミリのズレがあると骨癒合しにくいとされ、中央部での骨折とは対照的に、この程度のズレがあると手術適応となります。この部分よりも外側での損傷となると通常は肩鎖関節脱臼となります。成長期にはあらゆる部分に成長軟骨があり、通常は思春期には成長線は閉鎖するのであうが、この部分の成長線は閉鎖時期が遅く、高校生でも残っていることがあります。そのため、成長軟骨損傷を来すとレントゲン上、肩甲骨側に残された骨片は軟骨のため、レントゲンに写らないので、一見肩鎖関節脱臼のように見えることがあります。これを偽性脱臼(pseudosubluxation)と呼びます。この場合、骨膜が残存しているために、多少のズレがあっても骨形成は非常によく、成人ほど厳密に手術適応とする必要はないとされます。